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参考情報:書評 Learn Better (4/4)「説明できることの重要性」と「分散学習」

シリーズものとして、教育関係のスゴ本である”Learn Better”を解説しています。

第一回:価値・目標・再考について

書評:Learn Better


第二回:メタ認知について

参考情報:書評 Learn Better (2/4) メタ認知


第三回:フィードバックについて

参考情報:書評 Learn Better (3/4)フィードバック


第四回:説明できることの重要性と分散学習
この記事で解説します。

今日の参考情報は先々週から取り上げている”Learn Better”の「発展させる」「関連付ける」「再考する」の中でお子さんの学習の中で実践できそうな方法論を要約・解説してみます。

1.価値を見出す
2.目標を設定する
3.能力を伸ばす
4.発展させる
5.関連付ける
6.再考する

4.発展させる
◆「説明できる」ことの重要性
新しい概念や事柄を効率的に理解するには。蛍光ペンでマークしたり、何度も同じ個所を読むことよりも、新しい事柄について、自分の言葉できちんと説明できることが効率が高いということが分かっています。それは「自己説明」を行うことで「つながりの形成」が促進されるからです。
さらに、自分の言葉で説明することで、長期記憶に保存されやすくなります。

とはいえ、一人で自己説明をできるようになることは難しいので経験を積むために重要になるのは、①議論、②人に教える、③問題づくり、の3点です。

◆「人に教えることの重要性」
特に子どもたちに最近試してみて、効果の高さを実感したのは②人に教えるです。人に教えることで学びが促進される効果を「プロテジェ効果」と言います。
ある問題について人に教えることで、その問題の何が重要で、どういう風に考えを進めていくかを明確にし、自分の言葉に直すことが必要となります。また、相手が理解していること、または理解していないこと、どういう説明を好むのかといったメタ認知も重要になってきます。
推論を必要とするプリントについてある女の子に先生役をお願いしたところ、その子は日頃聞いていた自分の説明の仕方などを自分なりにアレンジして、ほかの子に教えていました。またその子に聞いてみると教えた後のほうが、より問題について理解したという感想ももらっています。

5.関連付ける
◆コンセプトマップ
複雑化した現代社会では、一つの分野の専門を深堀りだけでなく、その専門分野が他とどのようにかかわっているのかといった「全体像」や「構造」、「システム」といったものを理解する力も重要となります。
その時に役に立つツールが、「マインドマップ」などの「コンセプト・マップ」です。
個人的には新しい分野や概念を学ぶときには入門書を読んで、「マインドマップ」を作成してから、自分が知りたいと思うものは何か?というものを整理して深堀りを始めます。

6.再考する
◆忘却曲線
人の脳は残念ながら記憶するという機能についてはコンピューター(HDD)の足元にも及びません。ザルに近いといった認識でいいと思います。
人は忘れる。 それは濃密に勉強したことでも例外ではありません。ある調査では医学生は学んだことの50%以上を数か月で忘れてしまうことがあったそうです。 記憶にはタイマーのようなものがついており、タイマーが鳴り、かつ、タイマーがなるまでに一度も「覚えなおす」ことをしなければ記憶は失われてしまいます。これを忘却曲線といいます。

◆分散学習
忘却曲線を踏まえ、「詰め込み式教育」よりも「分散学習」が効果が高いことが想像がつきます。そして効果の高さは実証されています。

分散学習のポイントをまとめます
・「新しいこと」、「最近学んだこと」、「少し前に学んだこと」「結構前に学んだこと」の予習・復習を交互に行うべき
・英単語などの暗記をする際には「分厚い」フラッシュカードや単語帳を使うほうが「小分けにした」ものよりも1.3倍効果が高い(同じカードが出るまでに間隔が空くため、すでに「忘れた」カードと出会う確率が高いため

分散学習は自分がまさに高校時代に徹底した勉強方法と同じです。
また、エウレカスクールでも、基本的に忘れたころに同じ課題をやってもらっています。

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