なぜ、安心できる「居場所」で子どもたちは驚くほど成長をとげるのか?

び場って中学生になったらやめないといけないんだよね?先生、中学生になってもび場に来たいな。

アフタースクール「び場」に1月通った一年生の男の子の言葉です。アフタースクール「び場」は、こんなつぶやきがでるほど子どもたちにとって魅力的な居場所になっています。

放課後・夏休みなど年間で1000時間もの長い時間を過ごす場所だからこそ、学童・アフタースクールが子どもにとって安心して過ごせる居場所になってほしいと思う方は多いのではないでしょうか?

しかし、お子さんの「安心できる居場所」についてこんな悩みをお持ちの方も多くいます。

・自分のわがままを押し通そうとすることが度々ある。ケンカをすることも大事だけど、自分の感情をもっと上手にコントロールしたり、自分の気持ちを上手に表現できるように成長をサポートしてくれる場所が欲しい

・一生懸命でまじめな子です。小さいころ、工作の時間に一生懸命頑張ったことを先生に褒めてもらおうとしたら、先生はお友達の邪魔をした子を注意するのに忙しくて見てもらえず悲しい思いをしたことがあるので、まじめな子・優しい子が損しないような場所がいい。

このページでは、こんな悩みを真剣に解決したい保護者の方へ、お子さんの「安心安全な居場所」になるためのび場取り組みをお伝えします。

「確かにうちの子もこういうところあるな~」と思った方は、ぜひこのページの続きを読んでください。

安心・安全の場とは?

私たちの考える「安心・安全の場」とは、以下の通りです。

「他人からの評価など反応に怯えたり羞恥心を感じることなく、①自然体の自分を出すことができたり、②失敗を恐れずに難しいことや新しいことにチャレンジしやすい環境や雰囲気」

心理学用語を使うと「心理的安全」がある場所ということになります。この心理的安全性という言葉自体は以前から存在していましたが、アメリカのグーグル社が『心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである』と発表したことにより、まずは、ビジネスの現場で大きな注目を集めました。

なぜ安心・安全の場が大事なのか?

この心理的安全性という言葉自体は以前から存在していましたが、アメリカのグーグル社が『心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである』と発表したことにより、まずは、ビジネスの現場で大きな注目を集めました。

び場では子どもたちの「勇気をもって道を拓く力」が開花する場所でありたいと願っています。しかし、勇気を出すことは大人でも難しいことです。では勇気がわきやすい場とはどんな場でしょうか?

それは、心理的安全性がある場所、つまり、他人からの評価など反応に怯えたり羞恥心を感じることなく、自然体の自分を出すことができたり、失敗を恐れずに難しいことや新しいことにチャレンジしやすい環境や雰囲気がある場所ではないでしょうか?一方で、「メンツを重んじる」「空気を読む」ことが求められる日本社会(学校を含む)では心理的安全性が低くなりがちであることも研究で分かっています。

だからこそ、「び場」の「場」づくりで最優先に取り組むのが、この「安心・安全の場」づくりとなります。

安心・安全の場を作るためのび場の取り組み

1.1on1の対話:子どもを受容しフィードバックする時間

安心・安全の場づくりをするにあたって、いちばん大事にしていること。1on1の対話の時間です。1on1の対話の時間では「受容」と「フィードバック」を重視します。

まずは「受容」について説明します。受容とは子どもの感じていること、価値観、言動、そして過ちも一旦は自分の判断などを保留して、そのまま受け止めることです。なぜ受容が大切かというと、受容されることで、子どもが安心して本音や感情を話せるようになったり、心のドアを開くことができる場ができるからです。

2.子どもたちの「アイデア」を反映する運営

「び場」の活動の一部を子どもたちに決めてもらうことがあります。それは、自分のアイデアや主張が採用されると、「自分がここにいて良いんだ」という喜びを感じることができ、かつ、自分事として活動に取り組むからです。

例えば、び場では6月の終わりに夏休みの活動を決めるにあたって、子どもたち全員とやりたいことリストをつくりました。そのリストには夏休みび場でやりたいことのアイデアが165個も出てきました。その中には、「子ども映画つくりたい」といった大人からはあまり出ない面白いアイデアも出ました。そして、夏休みの終わりにやりたいことをどれだけできたかを子どもたちと振り返ったさいに6-7割ほどできたと分かった子どもたちはとてもうれしいで、自信に満ち溢れていました。

3.「ドラマ教育」の実践

最後に、び場の特徴でもある「ドラマ教育」を紹介します。

ドラマ教育とはアメリカ・イギリスで同時期に発生した演劇を作る過程に注目した教育手法です。

子どもの「創造性」や「勇気」が最も活発行われるのはどういうときでしょうか?それは「遊び」の時です。子どもの「ごっこ遊び」から「演劇」を作る過程で子どもたちが「遊び心」を発揮し主体性を発揮しながらも上手に協力しながら創作活動することを「発見」した教育者たちによって研究・開発された教育手法です。

このドラマ教育も夏休みに行った「映画づくり」を、子どもたちがもっと深めたいということで出会い、び場の理念にあっているということで導入を決めました。

子どもたちは毎週ドラマ教育のレッスンをとても楽しみにしています。

保護者からの声

実際に安心・安全の居場所を通じて、子どもたちの成長する姿を見て保護者から喜びの声も寄せられています。

・今まで恥ずかしがりやだったあの子にとって自分を出せる安心安全の場ができた。そのおかげか積極的に手をあげたり、自分のアイデアを主張するようになった

・少し自信がないところがあったけれど、色々と自分で企画する経験をたくさんした。その結果、「なんとかなる」「自分は変われる」という自信がついた

・少し完璧主義者だったあの子が安心して「失敗」や「実験」できる居場所ができて落ち着いた

・前は難しいことに取り組むのは嫌がっていたけれど、難しいことに取り組むことが楽しいというようになった。

私たちの「安心・安全」な場づくりの取り組みはいかがでしたでしょうか?

もっとび場のことを知りたい方は?

最後まで私たち「び場」について最後までページを読んでいただきありがとうございます。もっとび場のことを知りたいと思っていただけると幸いです。もっと知りたい方向けに21年度の説明会で話した内容を動画を送りますので、興味のある方は下記フォーマットからお申し込みください。

    お子さんの4月からの学年 (必須)
      新1年生新2年生新3年生

    花畑小学校、柏原中学校と校区の公立学校を卒業しました。その後、筑紫丘高校(理数科)から東京大学(理科一類)に現役で進学し、在学中に公認会計士試験に合格。小学校の担任の先生の影響から、よいチームづくりに興味があり、大学の研究室では認知科学を専攻し、シャープ株式会社へ入社。仕事の傍らファシリテーションを学び実践を深めたところ、シャープの経営危機が起きました。その中で、スマートフォン事業の構造改革・風土改革のリーダーに抜擢され、改革に携わりました。

    その経験から気づいた、「将来必要になる力」を子どもたちに学んでもらいたいと思い、シャープを退職しました。今後はび場の責任者としてベストを尽くします。

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